傷ついた動物を一頭、一匹でも多く救おうとしている保護活動家の皆様ですが、手を差し伸べるのが間に合わないケースもままあります。こちらの母犬マイロもそんな一匹でした。妊娠中に保護はされたものの、早産で子犬は全員命を落としてしまい、悲嘆にくれるマイロ。
彼女は最終的には、とある子猫と一緒に犬好きと猫好きのきょうだいに引き取られることになります。マイロの里親さんが心を砕いた結果である運命のようなマッチングの物語を、The DoDoからご紹介します。
Mama Dog Who Lost Her Puppies Was Heartbroken Until She Got Kittens
私の愛しい子犬たちはどこ?
アリゾナ州の南部、メキシコにほど近い場所で保護された野良犬、マイロ。妊娠しているところでしたが、子犬たちは未熟なままで生まれてしまい、全員生き延びることができませんでした。
マイロの虚ろな眼差しに、胸が締め付けられます。
里親さんの元に来たマイロは、半狂乱で子犬を探し求めていたそうです。そこで里親さんは、母犬がいない子犬を探し始めました。
しかしタイミングが悪かったのか、そのような子犬は見つからず、申し出があったのは子猫ばかり。ひょっとしたらうまく行くかもしれないと思い、里親さんは3匹の子猫を引き取ることにしました。
ケージ越しに対面させたところ、全く攻撃的な様子を見せなかったマイロ。むしろ母性本能の強さを発揮したのです。子猫の栄養は里親さんがミルクで与えていましたが、お乳を吸わせ、母親業を買って出たのはマイロでした。
子猫たちに授乳するマイロ…目に力が宿っていますね。
母犬と子猫の間にも相性があるのか、マイロの一番のお気に入りとなったのは、こちらのガムボールちゃんでした。名前からして可愛らしい猫ちゃんです。
マイロはもちろん他の2匹も可愛がっていたのですが、明らかにガムボールちゃんへの注目度と関与時間が違っていたそうです。
マイロには無事にデービッドさんという飼い主さんが見つかりました。しかも、デービッドさんと同居しているごきょうだいは、ずっと猫が飼いたいと思っていたのです!
マイロとガムボールは一緒にデービッドさんたちきょうだいに引き取られるという、この上ない展開となりました。2匹とも一緒に仲良く居られて幸せそうですし、デービッドさんたちの優し気な微笑みにも安心感しかありません。ちなみに、他の2匹の子猫たちは里親さんがそのまま引き取ったそうですよ。
保護活動家の方達がどれほど気を配っていようとも、救えない命もあります。しかし諦めずに最善を目指すことで新たな幸せの形が見つかりました。人の温かさとひたむきな努力の尊さを改めて実感させてくれる、素敵な物語に感謝したいと思います。
海外の人々の反応を見てみましょう
・天国のどこかで、お母さん猫が子犬のお世話をしてくれているよ。善意は報われる。
↑人の心があるなら、このコメントには涙するよね。
↑なんと詩的な!
・子犬が見当たらないなんて、彼女も私も辛いよ… でも、優しい人間が側に来て、赤ちゃんを見つけてくれた。ちゃんとママになれたんだ! 素晴らしいお話だった。
・犬のぬいぐるみを咥えている姿を見た時には、泣けたよ。動物にも感情はある。愛することだってできるんだ。
・こういう犬を飼っていたことがあるよ。子猫を拾ってきては、世話をするんだ。16歳まで生きて、寿命を迎えた時、猫たちは暫く悲しみに包まれていた。犬の死を悼んでいたことは明らかだった。母になりたがる生き物って、いるんだよ。
・子犬に母犬が必要だってことはみんな分かるんだけど、母犬にどれほど子犬が必要かってことは理解されにくいよね。
・美しい物語だ。この世界も捨てたもんじゃないね。まだ優しさがそこここにある。
・マイロ「この子達は私の子だわ」、子猫たち「にゃー」、マイロ「まあ、バイリンガルだなんて! さすが我が子!」
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