車の下で8匹の子犬を生み育て弱っていたお母さん犬。側を離れないお父さんらしき犬と共に保護されました

野良犬・野良猫の多さが深刻な問題になっていたギリシャ。2004年のアテネオリンピックを機に、この問題を解決するため、ボランティアの方たちが協力し、命を守りながら、野良犬・野良猫の数を少しずつ減らす努力をしています。

そんなギリシャ最大の島、クレタ島で動物たちの保護活動を行うシェルター、Takis Shelterから、ある野良犬一家の動画が届きました。

車の下で8匹もの子犬を守り育てながら、自身はかなり痩せ細った状態の母犬。そして母子の側を離れようとしない一匹の犬…。劣悪な環境から救い出された野良犬一家のその後の姿と、シェルターの創始者であるタキスさんの彼らに対する愛情に心が温まります。

Stray mother gives birth to 8 puppies under a car. The father is by her side – Takis shelter

車の下から怯えて出てこれない子犬たち

(画像はYouTube:Takis Shelterより)

人里離れたエリアを通りかかったこちらの女性が発見者。お母さん犬と子犬たちを見つけたものの、どうしていいかわからず、Takis Shelterに連絡したそうです。

連絡を受けてすぐに救出に向かったタキスさん。お母さん犬は発見者の女性には懐くものの、男性であるタキスさんには警戒心をあらわにします。

女性の助けを借りてまずはお母さん犬を保護。この発見者の女性の名前をもらってソフィーと名付けられました。


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

子犬たちはこの車の下で生まれて、ほとんど外に出たことがないのでしょうか、ビクビクと怖がり警戒し、なかなか出てこようとしません。時間をかけ、一匹ずつ車の下から救出します。救出したらすぐにお母さんの元へ。

恐怖からか、クゥクゥ〜と声をだし兄弟でかたまって動きません。怖がらないで大丈夫だよ〜。


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

最後の一匹は一人ぼっちになって余計に怖がり、「助けて〜」と言っているかのように吠えております。しかし無事に救出され、これでみんなお母さんの元に♪


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

実はすぐ近くで、一匹のオス犬がこの救出劇を見守っていました。首輪を付けていたので、誰かの飼い犬かもしれないと、その日は保護しなかったそうですが、翌日も同じ場所にいたオス犬。きっと子犬達のお父さんかもしれないと、タキスさんはこの子もシェルターへ連れて帰ることにしました。

飼い犬の可能性もあったので念の為SNSで呼びかけるも名乗り出る人はおらず、マイクロチップも確認できなかったそうです。タキスさんにもすぐに懐いたこの子はピーターと名付けられました。

ソフィーとピーター、そして子犬たちはシェルターで無事に再会できました♪


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

シェルターでもしばらくタキスさんへの警戒心が抜けなかったソフィー。痩せ細った体、そしてご飯を食べる時に異常に警戒する姿から、野良犬としてか飼い犬としてかは分かりませんが、とてもひどい環境で生きてきたのではないか、とタキスさんは言います。

それでもタキスさんの愛情を受け、心を開き始めたソフィー!もうすっかりタキスさんを信頼しているようです♪


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

「ご飯を食べ終わったらすぐに子供たちのところへ戻るんだ。なんて可愛らしいママなんだ♪」とタキスさんも仲良し親子の姿を見て嬉しそう

本当にこの子達はママが大好きなんですね!これでもか!というぐらいママにくっついています。


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

仲良く一緒にご飯を食べるソフィーとピーター。授乳中のソフィーは食欲旺盛で、体重もしっかり増えてきたそうです♪ 

もうタキスさんの手の傷を心配して舐めてくれるほど懐いています!



(画像はYouTube:Takis Shelterより)

「ついさっき、ピーターが子犬達を舐めて毛繕いをしているところを見たよ!だからきっと子犬達のお父さんだと思うんだ」とタキスさん。

推定1歳3ヶ月程と、まだ若いピーターですが、まるで母子を守るボディーガードのような行動をとるそうです。

食事のときも母子が食べ終わってから、ピーターは一番最後に食べるんだとか。タキスさんも太鼓判を押す”ジェントルマン”です!


(画像はYouTube:Takis Shelterより)

「1時間前に2回目のご飯をあげたばかりなのに、3回目でもこれだよ!」と元気いっぱいで食欲旺盛な子犬達の姿にタキスさんも嬉しい悲鳴をあげています♪



(画像はYouTube:Takis Shelterより)

車の下で怯えて暮らしていた子犬達もこんなにかわいく大きくなりました。

Takis Shelterでは保護した動物たちが一生を安心して暮らせる引取先を募集しています。今までに何匹もの命を救い、第二の人生へと送り出しています。

今のままでもタキスさんの元で十分幸せそうですが、この子たちもいつか新しい家族に出会い、それぞれの幸せな人生を歩むのかもしれませんね!

海外の人々の反応を見てみましょう

・ギリシャの人たちはこの問題を分かっていても、まだ犬を捨て続けているわ。クレタ島の人とその政府がこの一人の男性に責任を押し付けているって考えると、気分が悪いし我儘で無責任よね。

・タキスと彼をサポートする人みんなに神のご加護を🙏地球上のすべての動物に神のご加護を❤️

・この救出を忘れないわ。たくさんの子犬たちを守りながらホームレスだった可哀想なソフィーと彼なの側を離れなかった良き父親のピーター。タキス、このかけがえのない家族を助けてくれてありがとう。

・ここフィリピンにもこういうのがあったらいいのにな😭

・素敵ね、タキス、ピーターはジェントルマンね、子犬ちゃんたちに良い引取先がみつかるよう祈ってるわ。

・タキスが救ったのはソフィーとピーターと子犬たちの大家族だったのね。美しくて特別な救出ね。彼らが素敵なご家庭に引き取られたら良いわね、シェルターでも間違いなく幸せそうだけど。

・ありがとうタキス、あなたはこの子達にとって特別な存在だし、愛されて安心して暮らせるって分かってるはずよ。みんなお幸せに🙏

・ピーターは人間の父親やパートナーよりすごい…奥さんと子供たちに対して忠実で誠実で愛があるわ🥰

・ギリシャもここのように、マイクロチップや去勢手術、住所登録を法律で義務化すべきだよ。僕たちはこれを破ったら最低$300の罰金さ。

・誰がこんな家族を見捨てるんだろう。

コメント引用元:YouTube

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