チョークアートと呼ばれるアートをご存じですか? その名の通り、チョークを画材にしたアートです。一番身近なのはブラックボードアートやチョークボードアートと呼ばれる、カフェのメニュー看板でしょうか。
今回Inside Editionがインタビューしたのは、チョークアートを世界各地の屋外に残している、デビッド・ジン氏。その場の事物を生かして描く3Dアートはチョークの材質のため、長持ちはしません。そんな特別な、一期一会のチョークアートをご紹介いたします。
3D Chalk Art Created With Grass and Cracks in the Sidewalk
僕のアートに遭遇することが特別な体験になるんだよ
何の変哲もない、路上のシミ。こんなものを上手に取り込んで、楽しい3Dチョークアートを作り上げるのが、今回Inside Editionで取り上げられているデビッド・ジン氏です。
周囲より一段階暗くなっていることを利用して、穴として表現しましたね。周囲にヒビも描き足され、とてもリアル!
このように路上でチョークアートを披露する活動は、決して珍しいものではありません。盛大なトリックアートを描くアーティストはストリートチョークアーティストと呼ばれます。日本でもイベントが開催されることがありますので、目にした方もいらっしゃるかも知れませんね。
ジン氏の作品は、典型的なストリートチョークアートよりはサイズが小さいようで、「3Dチョークアート」として紹介されているようです。
マンホールの蓋のクッキーも、地面の裂け目の口裂けも、どれも見事なアイデアです。
ジン氏が3Dチョークアートを始めたきっかけは、「天気の良い日に外に行く口実が欲しかったから」だとか。もともとがフリーのコマーシャル作家なだけあり、素養はバッチリだったのでしょう。家にあったチョークに呼ばれるように、気軽にチョークアートを始めたそうです。
濃く色づけされているように見える絵でも、やはりチョークはチョーク。粉がのっているだけですので、雨や風、靴などで簡単にかき消されてしまいます。とても勿体ないように感じますが、ジン氏によると「美術館の絵ならいつでも誰でも見られるけど、僕の絵を観るのは特別な体験になるでしょ」ということです。また、周囲に気を配って歩いていないと見つけられないから価値があるのだ、とも。
ジン氏はニューヨーク、スウェーデン、台湾など世界各地でアートを製作しているとは言え、作品に巡り合うためには相当の運が必要そうです。まずはジン氏のInstagramやYouTubeチャンネルで作品を楽しみましょう。
また、立体的な絵がどのように作り上げられるかも、とても興味深いですよね? 製作過程はBBCで取材されていますので、こちらもぜひご覧ください。
海外の人々の反応を見てみましょう
・アートが好きだ。何からだってアートは作れるし、どこでも見られるから。
↑これが分からない人もいるんだよね。「これは芸術! これは冒涜!」とか言ってさ。こういう手合いには、この人のような創造性があれば何だってアートたり得るってことが理解できないんだよ。
・子供向けの絵本にぴったりの作風だね。
↑ちゃんとした写真を撮ってもらって、作品集を販売すべきだよね。ぬり絵もいいんじゃない?
・「少なくとも雨が降るまではもつ」って、本当のアーティストね! 作品が駄目になってしまうことは分かっているのに、一瞬の喜びのために制作するなんて。
・素晴らしいアーティストだね! あなたの作品のグリーティングカードが欲しいな。描きあがったらトップコートを忘れないでね!
・よくぞ呼ばれてくれたわ! たくさんの人に喜びを与えてくれている。あなたの芸術は見事。外に行こうと思ってくれて、ありがとう!
・本物を自分の目で見てみたいなぁ。
・チョークアートを描くのが好きだ。だいたい雨の降る前に描く。次の作品のための用意ができるからね。タイヤ跡がつくより、ずっといい。
・すごい! 風景に溶け込んでいる!
コメント引用元:YouTube