モンタナ州にお住いのカサンドラ・ラスムセンさんは、家族ぐるみの友人だと信じていた相手に裏切られ、財布などと一緒に飼い犬のピットブル、ズースくんを盗まれてしまいました。
一家で嘆き悲しんでいたカサンドラさん達に数ヶ月後、ズースくんが3200kmも離れたウェスト・バージニア州で保護されたとの知らせが届きます。
飛行機で移送するには少々大きいズースくんは、ボランティアの人々にリレー式に運んでもらい、約1週間かけて家族の元に無事に送り届けられました。
優しさに溢れた物語をご覧ください。
Volunteers Drive 2,000 Miles to Reunite Pit Bull With Owner
まさか犬まで盗んでいくなんて…
こちらがピットブルのズースくん。モンタナ州のビュートという町でカサンドラ・ラスムセンさんと、そのお子さんたちと幸せに暮らしていました。
ある日、カサンドラさんは友人だと思っていた人を家に泊め、仕事に行きました。しかし帰ってきたら財布などがなくなっており、ズースくんも連れ去られていたそうです。
カサンドラさん達は大切な家族を奪われ、クリスマスに望むものはズースくんの帰宅だけ、と皆でズースくんの身を案じていました。
ズースくんがいなくなって2ヶ月後、モンタナ州からは遥か3200kmも離れたウェスト・バージニア州チャールストンの車中で、ズースくんは発見されます。
ここで問題となったのが、ズースくんをどのようにモンタナ州まで送り届けるかです。ズースくんを保護した保護団体は、ズースくんは飛行機に乗せるには大きすぎると判断し、ボランティア・グループであるMany Paws Transportに連絡を取りました。
Many Paws Transportの呼びかけで各地からボランティアが集まり、ズースくんはリレー方式で車を乗り継ぎ、モンタナ州まで送ってもらえることになったのです。
ボランティアの数は総勢30人。9つの州にまたがる6日がかりの大移動ですから、ズースくんは途中でボランティアさんのご家庭で泊めてもらいました。
見知らぬボランティア同士がこのように、ガソリンスタンドで落ち合ってズースくんを順番に移動させたのです。
「いい子ね、私たちがあなたをお家に連れて行ってあげるからね」と話しかけるボランティアさんの言葉が通じていたのか、ズースくんは静かに車に乗っていたようです。
ラスムセンさん一家の悲願が叶い、クリスマス前にズースくんは帰宅しました。カサンドラさんもお子さんたちも、そしてズースくんも大喜びで、感動の再会を果たしました。
友人だと信じていた人に裏切られたカサンドラさんと誘拐されてしまったズースくんにとっては、とても辛い2ヶ月間だったことと思います。しかし、一旦発見された後の経緯はなんと心温かくなることでしょう。
ボランティア団体の組織力にも驚かされますし、ボランティアを申し出る方がたくさんいたという事実も、嬉しいことでした。そして何より、社交的なズースくんの性格が今回の大移動をスムーズに成功させたのでしょう。
ズースくん、末永くお幸せに!
海外の人々の反応を見てみましょう
・遂にメディアでピットブルが「性格の良い犬」と形容されたわ! 「攻撃的な」じゃなくて!
↑統計は嘘をつかない。
・犬を攫った男はどこにいるんだろう。話がしたい。
↑襲撃するってこと?
・まるで犬が家に帰るというクリスマス映画のようだね。
・うわあ、これこそが「チーム一丸となって」だね。ズースが家に辿り着いて良かった!
・人々が人間に対してもこのようであってほしいと思う。
・最大のプレゼントだね! 素晴らしいボランティアの方たち、ありがとう! この話を聞いて、涙に濡れながら帰宅しました。
・私もこうでありたいと思うわ。
・レポーターの女性、興奮し過ぎだよ(笑)
コメント引用元:YouTube