我が子を連れてケニアのツァボに戻ってきた象のエディとウェヤ。
かつて2頭は幼少期に、野生動物の保護をおこなっているシェルドリック・ワイルドライフ財団に救済され、長い間孤児として育てられた後に、同財団の保護のもとケニアのツァボで野生に戻されたのでした。
それぞれの子供を連れて過ごす象たち一家の、静かで心和む光景をお届けします。
New born babies, Eco and Mwitu
飼育員の念願かなった2頭の帰還
エディとウェヤが野生復帰エリアの泥プールに戻ってきたのは11月17日のこと。
今年のはじめ、飼育員さんが最後に見かけたときには2頭とも妊娠していました。
象は乾季に葉を求めて遠く旅する習性があることから、飼育員さんたちは雨季に入って以来、いつ赤ちゃん連れで帰ってきてくれるのかが気がかりだったのです。
念願かなって、エディとウェヤが 2頭の赤ちゃんを従えて帰ってきました 。
そして子供たちはそれぞれエコとウィツと名付けられました。
ウェヤにとって初めての子の名”ウィツ”は、スワヒリ語で「野生」を意味するそうです。
野生復帰プログラムが成功して生まれた子象に相応しい名前ですね。
子象は2頭そろってとても健康。飼育員さん達をはじめ財団のみんなが喜んでいます。
財団のホームページによると、初めておかあさんになったウェヤは、ウガンダで2001年に保護される前、生後1ヶ月で漁村を彷徨っていたという厳しい過去があったようです。
エディは更に過酷な体験をしています。
彼女は20年前の1999年4月に井戸の底からシェルドリック・ワイルドライフ財団によって救助されました。
井戸に落ちた際、エディの家族は彼女を助けようと頑張りましたが、かないませんでした。
この時の恐怖は、身体的にも精神的にもエディに傷跡を残しました。
彼女は何週間もの間、家族に見捨てられたトラウマから深く気落ちして辛い日々を過ごしました。
しかし今では3頭もの赤ちゃんを出産した経験を持つ立派なお母さんです。
エディに会えることは大変な誇りと、同財団の方はおっしゃっています。
同財団は年間約5000円ほどの寄付金を通じて動物のフォスタープログラムを展開しているようで、コメント欄にも支援者からの発言が見受けられます。
困難を乗り越えたママ達のもとに来たエコとウィツに明るい未来が開けるよう願ってやみません。
海外の人々の反応を見てみましょう
・なんて可愛らしい姿!うちの子にならない?
・ただ静かにママを真似する姿に癒やされます。オーストラリアからありがとう、私が支援しているタグワとナブルによろしくね。
・めちゃくちゃかわいい!エコとウィツ、この世界にようこそ!
・小さな天使が一緒になって優しいママに寄り添う姿に幸せを感じるわ。彼らがちゃんと生活できるようにしてくれてありがとう。神の御加護を。
・すっかり恋に落ちちゃったわ。おかあさん象も子象もとってもかわいい。
・美しい動物ね。完璧な赤ちゃんよ。
・おめでとう、2頭の赤ちゃん。一緒に遊べるね。素晴らしいよ。
・登場するみんなを神様が守ってくれますように。
・完璧だよ、ただただ素晴らしい。
コメント引用元:YouTube
12月9日、記事を一部修正しました。