アメリカのメイン州で47年前に紛失した指輪がフィンランドで発見され、持ち主に返されるという、関係者全員がびっくりしているであろう出来事が起こりました。
指輪を受け取ったのは、指輪に刻印されたイニシャルの主の奥さん、デブラさん。高校卒業記念指輪を当時ガールフレンドとしてプレゼントされたものでした。イニシャルの主、ショーンさんは3年前に亡くなっており、彼からの「忘れないで」のメッセージだと信じる姿にこちらの胸も熱くなってしまいます。
指輪の発見からデブラさんに辿り着くまでの経緯をご覧ください。
How Husband’s Lost Ring Made it Back to Widow 47 Years Later
なぜアメリカで失くした指輪がフィンランドに⁉
幸せいっぱいの笑顔のこちらの女性は、アメリカ人のデブラ・マケナさん。1973年にメイン州の実家で紛失した指輪がフィンランドで発見され、喜びに浸っています。
1973年当時、デブラさんは後に夫となるショーン・マケナさんと交際中でした。
ガールフレンドであるデブラさんは、ショーンさんから高校卒業記念指輪をプレゼントされたのですが、わずか一ヶ月後、自宅で手洗い中に外し、そのまま失くしてしまったのだそう。
次にもらった指輪は結婚指輪、というお二人は3人の子供に恵まれ、幸せな家庭を築いていましたが、2017年にショーンさんは癌で亡くなってしまいます。
「彼は私の人生そのものでした」と失意を語るデブラさんの元に予想だにしない電話がかかってきたのは、2020年のバレンタインデーのことでした。
電話は、ショーンさんの高校の同窓会からです。ショーンさんの卒業記念指輪がフィンランドで発見されたとのことでした。発見者の方が学校名を見て同窓会に問い合わせ、指輪の裏のイニシャルの該当者がショーンさんしかいないということでデブラさんに連絡が来たのです。
あまりに意外な出来事に「まさか」としか思えなかったデブラさんです。しかし、指輪は確かにフィンランドから郵送されてきました。
デブラさん は、指輪の発見者のマルコさんとインターネット越しに話すことができ、指輪発見の経緯を聞きました。マルコさんはフィンランドの森の中で宝探しをしており、画像の金属探知機が地下約25㎝に埋まっていた指輪を検知したそうです。
なぜアメリカのメイン州で紛失した指輪が6100キロも離れたフィンランドにあったのかは謎のままです。しかし「ショーンは偶然というものは全く信じない人でした。全ての物事には理由がある、と。だからこれはショーンが自分のことを忘れないでと言っているのだと思います」と言い切るデブラさんにとっては、指輪が戻ってきたこと自体に意味があるのでしょう。
高校時代からの純愛を貫いて、指輪との再会に心から幸福そうな笑顔を見せているデブラさんの姿には、見ているこちらもホロリとしてしまいます。宝探しの中で見つけた小さな指輪を軽視せず、背後にいる人に思いを馳せて持ち主を探す手間を惜しまなかったフィンランドのマルコさんも素敵な方です。一期一会という言葉を噛み締めてしまいました。
海外の人々の反応を見てみましょう
・ 「彼は私の人生そのものでした」 という言葉に、魂を揺さぶられる…。
・人生で一番大事な指輪をなくしてしまうと思うと!
・もし自分が息子か孫息子だとしたら、どうやって指輪がフィンランドまで行ってしまったのかを突き止めることを自分のミッションにするな。
↑フィンランドまで、ってだけじゃなくて、森の地面の中だからね。信じがたい!
↑誰かが盗んで、フィンランドまで旅行して、失くしたのかなぁ。
・指輪はヨーロッパにバックパッカーとして旅行したんだね。メイン州の洗面所から、はるばるフィンランドの森に辿り着いたと。すごいや!
↑フィンランド人交換留学生が拾って、故郷でハイキング中に落としたんでは?
・指輪ってものは、訳の分からない冒険に巻き込まれるものだ。
・フィンランド人として言わせてもらうと、こんなところで自分たちが出てくるとは思わなかったよ。
・ショーンが空から言っている。「デブラ、君の指輪だよ。これと同じような冒険をして。愛してるよ」
コメント引用元:YouTube