写真家で映像作家のフィリップ・クラインさんは、毎年恒例の家族とのスキー旅行を楽しみにしていました。ところがスペイン在住のフィリップさんは、ロックダウンで旅行が中止になってしまったのです。
「寝ても覚めてもスキーのことしか考えられなくなったので、自宅のリビングでスキーをする方法を考えました」というフィリップさんの独創的で手作り感あふれる室内スキーを、どうぞお楽しみください。
Freeride Skiing at Home – A Ski Movie By Philipp Klein
さあ、スキーに出発するぞ
こちらはスペインにお住いのフィリップ・クラインさん。毎年楽しみにしていたスキー旅行が中止になり、ロックダウン中の自宅でどうにかスキーを楽しもうと一計を案じたそうです。
フィリップさんの予定していたスキーは「フリーライド」というスキー。ジャンプやトリックなどを行うスキー競技の一種だそうです。とてもスキーがお好きなことが察せられます。
まずは、雪山で一晩を過ごしてから出発するようです。
スキーというより大昔の特撮か⁉と言いたくなりますが、さすが愛好者だけあって雰囲気はよく表れています。この「雪山」はこの後、様々に姿を変えます。
傾斜がどんどん急になり、遂にはクライミングが必要な急峻さになりました。フィリップさんは、本格的にスキーを楽しむ方のようですね。
登頂しました! こちらの雪山の頂上も、よく感じが出ています。
登頂することに意義があったのか、反対側の斜面を滑り降りる展開にはならず、フィリップさんは再び崖を下りていきます。
一通り雪山探検を終え、滑走開始です。フリーライドだけあって、アクロバティックになりそうな斜面ですね。
クルンクルンと、色々な方向への回転を見せてくれるフィリップさん。良いイメージトレーニングになっている様子です。
頭から雪にダイブしてしまい、「STAY SAFE. STAY HOME.(安全なところにいて。家にいましょう)」というロックダウン下の状況に引っ掛けたメッセージで終了となりました。
海外のお宅というとプールがあったりして、自宅でスキーも何らかの手段でできるのかも知れないと期待させられましたが、意外にも素朴でほっこりするスキー映像でした。
これだけの道具を揃えていて技術も高そうなフィリップさんにとっては、旅行の中止は本当に残念だったことでしょう。画像処理などを使わず手作業で再現した雪山や、とにかくスキーの格好ができた嬉しさの滲み出ている動きに、スキーへの溢れる愛を感じました。
当面は安全第一で過ごし、時期が来たらまた、雪山で本当のスキーを楽しんでくださいね!
海外の人々の反応を見てみましょう
・凄い! 自粛中に作られた動画の中だけでなく、今年のスキー動画の中のナンバー1だよ!
・1秒間何コマなのかな。最高!
【↑フィリップさんからの返信】何種類かですね。シンプルに見えるでしょうけど、見えないところでは色々やっています。大体は8コマです。
↑↑シンプルだと言ったつもりはないですよ! 昔ながらの30秒のアニメを撮ったことがあるので、一コマずつ撮影していくものがどれほど時間がかかって、細かい作業なのかは知っているつもりです。
・良いスキー動画だね。雪に頭を突っ込むところが好き。
↑本当に! とても古典的。昔はこうだったよね。面白いよ、これ。
・室内で過ごすことの素晴らしさを表現している。素晴らしい。アイスランドより、ご挨拶まで。
・必要は発明の母。人間というものに、希望が持てたよ。
・今まで見た色々な映画より、良いんじゃないかしら。本当にすごいわ。ブラジルより。
・うわぁ、これぞクリエイティブと呼ぶべきものだ。1台のカメラに1つの部屋だけで、こんなものを作れるなんて!
コメント引用元:YouTube