インド南東部の港湾都市ヴィシャーカパトナムには、毎日数百羽のワカケホンセイインコがやって来るお宅があります。色鮮やかな大型のインコが集う光景は、ご近所さんも自慢にしているとか。
ワカケホンセイインコが群れを成してやって来るようになるまでの経緯を、ご主人のラクシュミー・ナラヤン・レッディーさんにBBCがインタビューしました。どうぞご覧ください。
Why hundreds of parrots visit this same terrace every day – BBC News
自然に鳥が増え、餌やりの量も増えたんです
こちらの風光明媚な土地は、インド南東部、ベンガル湾沿いの都市ヴィシャーカパトナム。重工業で発展を遂げている都市でありながら、ビーチや渓谷などの自然に恵まれており、景勝の地という側面もあるそうです。
そんなヴィシャーカパトナムのこちらのお宅には、このように毎日、数百羽ものワカケホンセイインコが訪れます。地面に撒かれたお米が目当てだそうです。
こちらがワカケホンセイインコがたちが集まってくるテラスの外観です。見たところ、周囲に緑もありませんし、テラス本体にもインコ向けの設備があるわけではなさそうです。
なぜ、このお宅では一面に餌を撒き、またインコたちもここにやって来るのでしょうか?
ご主人のラクシュミー・ナラヤン・レッディーさんによると、2006年に、このテラスで初めてワカケホンセイインコを見かけた時には、わずか2羽しかいなかったそうです。とても綺麗だったので、レッディーさんは穀物を一掴みほどあげてみました。
すると翌日もインコたちはやって来て、レッディーさんは再び餌をやりました。毎日続けるうちに別のインコも一緒に来るようになり、一つかみが1カップに、1カップが1袋に…と鳥も餌も正比例で増え続けたそうです。
現在は毎日3袋もの餌をやっているそうです。餌やりは1日3回。初回は朝の5:30~6:00で、餌やりの度にお掃除もしているとのことで、相当な負担ではないのでしょうか。
しかも警戒心の強い野生の鳥なので、餌を撒いたら物陰から鳥たちの姿を眺めているというレッディーさん。見返りを求めるようなつもりはないようです。
ワカケホンセイインコはペットとしても人気ですが、声が大きいので要注意とされています。ご近所さんに嫌がられないかと心配になりますが、むしろ歓迎されているようです。皆さん楽しみにしていて、親戚に見せたり、あるお宅などは鳥を妨害しないで鑑賞できるようにリフォームまでしたとか!
餌やりをしているレッディーさんは、「私と鳥たちの間には、14年かけて育まれた強い絆があります」とおっしゃいます。可愛いと思う動物に対しては、つい仲良くなりたいという欲が出てしまうものです。しかし毎日来てくれることを十分な喜びとし、絆と感じられるレッディーさんやそのご近所さん達に、大らかに生きるということを教えられたように思います。
海外の人々の反応を見てみましょう
・こういう人が世の中にはもっと必要だ。尊敬する。
・狂ってる。ハトなら害鳥扱いだろ。
・なんと心優しい、素晴らしい男性だろう。周囲の人々が彼から学びますように。
↑自分の家が鳥の糞まみれになっても、許せるわけ?
・「オウムに『需要と供給』の2語を教えてみよ。経済学者の出来上がりだ」―トーマス・カーライル
↑衛生が確保されていれば、の話だね。
・14年間の善行がわずか2分に纏められて、人を感動させる。これが重要だ。
コメント引用元:YouTube