インドの動物愛護団体Animals Aid Unlimited, Indiaによる、レスキュー活動の記録です。
悲しげな瞳でこちらを見つめている犬。工事現場で崩落があり、子犬と共に埋まってしまったそうです。母犬は土砂に囲まれて身動きが取れず、その土砂の中にいる子犬を助けることができません。
人間のすることに一切逆らわず、運命を任せているかのような姿には心が痛みます。時間との闘いとなった救出活動で、ベストを尽くしたスタッフさんの姿をご覧ください。
Rescue of suffocating puppies, mother trapped in collapsed sand.
窒息してしてしまう…一刻も早く…
インドの北西部、ラジャスタン州ウダイプルで活動しているAnimal Aid Unlimited, Indiaは、この日、工事現場の崩落に巻き込まれた犬の親子の救出に赴きました。
映っている犬は母犬で、身体は砂に埋まっています。その砂の中には大事な子犬がいるのですから、表情も切なくならざるを得ません。目の周りに砂がついたまま力なく頭を撫でられている姿に、事態の深刻さが察せられます。
嬉しいことに、一匹の子供は母犬が保護していました。その他の子犬の消息はいまだ不明です。救出作業に入るために子犬を取り上げても、抵抗する気力もない様子の母犬。土砂を取り除こうと作業するAAUスタッフを静かに目で追います。
生き埋めになっている子犬が窒息死する前に、なんとしてでも救出したいと奮闘したAAUスタッフたちのおかげで、母犬の周りに土は取り除かれました。気力も失われているかのように見えた母犬も、子犬の悲痛な鳴き声に奮起したのか、自力で這い出ようと頑張り始めます。スタッフが手を添えて、母犬は無事、脱出に成功したのでした。
しかし、まだ土砂の中には子犬がいます。細心の注意を払いつつ掘り出していった結果、まずは1匹、残念ながら息絶えている子犬を見つけました。
ところがその後見つけた子犬は、なんと無事でした。「土くれの塊に見えたものがブルブル動き出したのを見た時は、我が目を疑いました」と報告するスタッフさん。厳しい状況の中、よくぞ生き延びてくれました。
事故現場の隅で待機していた母犬と子犬は、AAUの救急車に連れてこられました。動くこともできない程消耗していて、スタッフさんに抱きかかえられて連れてこられていた母犬も、安心した表情を見せています。子犬たちは、落ち着いて眠っているようにも、おっぱいをもらっているようにも見えます。
街中に空きスペースが見つかり、移送されることになった犬の親子たち。まだ疲弊した様子で、抱っこで新しい家に送り届けられました。正面から見ると、ママ似の可愛い子犬たちだったのですね!
こちらが救出から一週間経った親子の様子です。母犬の目には力が戻り、子犬たちも元気にじゃれつき、しっかり回復したようです。近所の方が仕事帰りに立ち寄って、餌やりをしてくれているそうですよ。
動物愛護団体AAUでは一日に70件程度の連絡を受けているそうで、そのうち20件ほどは運営する動物病院での治療を要するとのこと。AAUは保護施設も運営していますが、このように元居た場所に帰し、ご近所の方に見守ってもらう形での保護活動も多いようです。
そこそこの都会に見える街ですが、犬と人間が共存しているのですね。通報してくれる人がいて、更に自分に出来る範囲の手助けをしてくれる人が見つかるというのは、簡単なことではないと思います。動画の最後に表示されたAAUの呼びかけ「全ての動物を救うことはできなくても、1匹は(できれば2匹)助けてみませんか」が、敷居を低くしてくれて、成果に繋がっているのでしょうね。
AAUの活動に敬意を表しつつ、救出された犬の親子の今後の幸せを祈ります。
海外の人々の反応を見てみましょう
・AAUの皆さんは、心が優しいのね。神の恵みがありますように。
・動物を救ってくれていることに、神の恵みが与えられますように!
・「一匹は生き延びることができませんでした」…これには文字通り、言葉を失ったよ…
・覚えておかなければならないのは、われわれ人間がいなければ、こんな目に遭う動物はいないってことだよ。
・このチャンネル、収益化しないの? 助けになるなら喜んで宣伝を見るわよ。素晴らしい活動だもの!
・インドAAUは素晴らしいわ。皆真剣に全ての動物を救おうとしている。全員親切で、愛情深くて。立派な人たち!
・動物救護団体で働きたいものだなぁ。命を救いたい。思いやりの心は、人生に価値をもたらすと思う。
・涙涙涙(TAT) きっと、もっと赤ちゃん居たんだろうに………かわいそうに……………。助かった子達だけでも、元気に育てね(;д; )
コメント引用元:YouTube