お年寄りの女性と手を繋ぎ、ゆっくり歩きながら楽しそうに話をする男性。
こちらはアメリカ、ミズーリ州にあるお宅の、防犯カメラに映った映像です。
ゴミ収集員のビリーさんと、認知症を患っている88歳のオパールさんは、ある事がきっかけでとっても仲良しな友達になりました。
今回は二人がどのように友達になったのか、そして二人の心温まる姿をご紹介します。
Doorbell camera catches sweet moment of sanitation worker helping elderly woman
毎週火曜日のほっこりする光景
アメリカの一軒家では、ごみの回収日に自分たち専用のごみ箱を道路沿いに置き、収集車がゴミを回収してくれます。
ゴミが回収された後はゴミ箱が道路沿いに残されたままなので、それを自分の家へ片付けるのは自分の仕事になります。
オパールさんはそのゴミ箱を回収する際に転んでしまい、頭を打ち、8針を縫う怪我をしてしまいました。
その場にいたビリーさんはすぐに救急車を呼び、外は寒かったので自分の上着を脱いでオパールさんにかけて、救急車の到着を待っていたそうです。
オパールさんが怪我をしたその日から、ビリーさんは二度とこのような事にならない様、毎週火曜日のごみの回収日には、必ずオパールさんのごみ箱を家まで運ぶ事にしたそうです。
そしてビリーさんは、ただゴミ箱を戻す手伝いをするだけではなく、オパールさんと手を繋ぎ、楽しそうに世間話までしてくれます。
「会えてうれしいよ!」
「今日も綺麗だね!髪型もいい感じ!僕の髪の毛もなんとかしなくちゃ!」
と、ビリーさんはオパールさんに話しかけています。
オパールさんも褒められて嬉しそうです。
そして、ビリーさんはオパールさんを抱きしめ、「またね!」と別れ、仕事に戻って行きました。
戻り際にもう一度振り向くビリーさんを見ると、本当にオパールさんを大切にしているのが伝わりますね。
今回の出来事を紹介しているアメリカの人気ニュースチャンネルGood Morning Americaの公式サイトでは、オパールさんの娘さんであるコレットさんと、ビリーさんのコメントを紹介しています。
コレットさん
「見知らぬ人の一日の貴重な数分を使って、母を助けるだけではなく、友人関係まで築こうとしてくれている事に、涙でいっぱいになりました。」
ビリーさん
良い人だと思われたいから、行動しているのではなく、オパールさんを助け、話しかけ、笑顔にする、それが私の目標です。
オパールさんの家族にとっては、とても心に響く出来事でしたが、ビリーさんにとっては、「やるべきことをやっただけ」という思いだそうです。
困っている人のために何かしてあげようと思っても、それを行動におこすことは中々できることではありません。
ビリーさんのような方が近くにいてくれるというのは、とても心強いですよね。
海外の人々の反応を見てみましょう
・私達ももっとおじいちゃんとおばあちゃんのケアをしてあげよう。
・たった30秒の動画だけど、誰かの一日を良い日にしてくれた。
・なんて優しい人なんだろう。
・誰も見ていない所で良いことをする、これが誠実の本当の意味。
・親切って素晴らしい事だね。
・きっとオパールさんはこの日を楽しみにしてるんだろうな。
・みんなお互いが優しくし合えれば、もっと良い世界になるのに。
・ビリーの優しさをみて、とてもいい気持ちになった。
・この動画を見て私もよいことをしようと思えた。
・暴力が多い今の世の中、こういう事が今の僕たちには必要だね。
コメント引用元・・・YouTube