「トラベルナース」をご存知でしょうか?アメリカではごく一般的なこの制度。様々な場所に短期的に滞在し勤務することで、地域による看護師不足を解消するといった制度です。
最近は日本人看護師の参加も増えてきているため、この言葉を耳にする機会も増えてきました。今回は、そんなトラベルナースの女性が、自分の腎臓を18ヶ月の男の子に寄付するという大変稀なケースです。
Traveling nurse donates kidney to 18-month old toddler with rare kidney condition | GMA Digital
この世は愛と喜びで満ちている
今回、腎臓移植を受けることになったのはこちらの18ヶ月の男の子、ボディくんです。ネフローゼ症候群という命を脅かす病気を、先天的に持って生まれてきました。
この写真を見る限り、ハイキングを楽しむ健康で幸せな家族のようですが、ネフローゼ症候群は大変な難病で、放っておくといずれ腎機能が低下し透析治療となり、最終的には末期の腎不全へと発展していきます。
両親のグロリアさんとブランドンさんは、ボディくんに腎臓移植が必要な事を知っておりましたが、ブランドンさんのものはボディくんにはマッチせず。そしてグロリアさんのものはボディくんと同じ状態だった娘さんにすでに移植をしていました。
「あれは間違いなく、助けを求める人から呼ばれたものだった」そう答えるのはトラベルナースのテイラーさん。とある家族の知り合いで、彼女がニュージャージー州の病院でCOVID-19のために働いていた時にボディ君の話を聞いたと言います。
「ボディ君のストーリーと写真をfacebookで見ただけでも、彼は最も愛らしい存在だったの」と話すテイラーさん。
この写真の2人はまるで本物の家族のよう。目には見えない何か特別な絆をテイラーさんはボディ君に感じ取ったのかもしれません。
テイラーさんはすぐにドナー志願者に名乗り出て手続きをしました。HLA抗原検査などにより、移植の適正がベストであるかなどの可能性を調べますが……何と!幸運にもドナーは完璧にマッチ!
その時の事を振り返りながらボディ君の両親は、「天にものぼるような気分だった」と話します。テイラーさんが自分たちのためにしてくれようとした事にただただ感動して、感謝で胸がいっぱいになって、インタビュー中に涙する場面も…。
11月9日はテイラーさんの27歳を迎える誕生日で、何とその日は6時間に及ぶ移植手術を決行しました。「普段とは違った誕生日だったけど最高よ!」と微笑むテイラーさんの優しい顔がとても印象的です。
手術はもちろん大成功!ボディ君の状態は良い具合に回復していきました。
こうしてボディ君は「最初の1歩」を踏み出したのでした。多くの人が誰かのために何かをしたいとは思っても、こんな決断なかなか出来るものではありません。テイラーさんの勇気に本当に感動です。
ボディ君がテイラーさんの笑顔を思い出して、あたたかい気持ちになれますように。そしてそれが今後の彼を強くしますように!
海外の人々の反応を見てみましょう
・なんて素晴らしい女性なんだろう。彼女は本当に彼の守護天使だよ。
・世界は彼女のように、もっと他人に優しくあるべきなんだよ。彼らに神の祝福を。
・この看護士の寄付に神のご加護を!
・オーマイゴッド!このゴージャスな女性はまさに地上の天使だよ。彼女の幸運を祈ります、そしてたくさんの愛を!
・神様ありがとう!でも彼女の腎臓って彼の腎臓より大きいんじゃないの?彼のより大きくなかったって事?混乱。
・どうやって大人サイズの腎臓を子供の体にフィットさせたんだ?
・彼女の知り合いみんなが、彼女がどんなにスペシャルかを理解しててほしいな。わぁ〜こういう話聞くのが大好き・・・人間味が最高。
・この男の子の姉の今が気になる。
・このお話を愛してる。
・なんて美しい赤ちゃんと、素晴らしい看護士なんだろう。彼らに祈りを!どんなにニュースが私たちに何かを示したり伝えたりしても…これだけは知っておいて、世界にはまだ良いものがあるって事!神のお導きを!
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