オーストラリアの動物看護師ジェシカ・ラフさんが、生後1ヶ月のオスの子猫レンリーくんに初めて会ったのは2019年11月11日のこと。痩せた身体はノミだらけで、腰から下が完全に麻痺していた子猫が、熱心なリハビリと針治療の成果で力いっぱい遊び回れるまでになりました。
今もジェシカさんのお宅で回復訓練を続けるレンリーくんですが、新しい家族に受け入れてもらえる日を夢見ながら、持ち前の粘り強い性格で日に日に頼もしく成長している模様です。その元気な姿をぜひ、動画でご覧ください!どうぞ。
Miracle Paralyzed Kitten Learn To Walk with Help Of His Foster Mom
元気いっぱいで遊び好き。周囲も驚く回復力!
後脚を引きずりながら前脚だけで力強く移動していた発見当初のレンリーくん。痛みを訴える様子はなく、生きる気力にみなぎった頼もしいレンリーくんの様子を見て、ジェシカさんは彼が素敵な家族に受け入れてもらえる日まで、全力で面倒を見ることに決めました。
猫に関連する情報発信メディア「Meow」のインタビューでジェシカさんが語った話によると、X線と超音波検査の結果、レンリーくんの脊柱に異常は見つかりませんでした。麻痺の原因は、骨折などではなく神経系の障害であることが考えられ、お母さんのお腹の中で感染症に罹ってしまった子供に起こるトキソプラズマ症の疑いがあるという事です。
地元のローワープレンティ動物病院で、針治療とビタミンB注射による治療を開始したレンリーくん。3回目の施術で早くも良い反応が現れ、4回目の針治療中には自力で後脚が動く様子が確認できました。
24時間目が離せない子猫のお世話をするのは、もちろん簡単な事ではありません。しかしながら、その大変さに応えるように、日に日に麻痺症状を改善させていくレンリーくん。
ジェシカさんのお宅へ来て10日目には、レンリーくんの後脚はずいぶん力が入るようになって来たようです。時には、身体が飛び跳ねそうなほど床を蹴って一生懸命遊んでいます。
治療以外には、訓練のため2日ごとにお風呂に入って水中で脚を動かす運動も続けているのだとか。さらにはマッサージと、空中で自転車を漕ぐような脚の動きを1日2回ずつ行う事で、循環機能を維持し筋力増強を図っています。
この訓練が感覚受容機能を刺激する事で、レンリーくんが自分から脚を動かそうとする力を促す効果が期待できるのだそうです。
レンリーくんの目覚ましい回復力に、ジェシカさんも思わず涙が出てしまったそう!ジェシカさんの献身的なお世話が、確実にレンリーくんの回復に繋がっている様子が感動的ですね。
針治療は週2回続けています。今では施術中にうたた寝し始めることもあるほど、すっかり病院にも慣れてしまったレンリーくん。身体がずいぶん大きくなりました。
特別なお世話が必要なために、引き取り手が現れるかどうか最初は心配されたレンリーくんですが、今では自力でしっかり歩け、飛び跳ねて遊ぶ姿もみられます。お腹を支えてもらって歩く訓練をしていた頃からは見違えるほど、見事な成長ぶりですね。
綺麗なお顔と頑張り屋さんのひたむきな性格。誰からも愛される素質を備えた、たくましい猫ちゃんです。ジェシカさんの思いに精いっぱい応えて日々進歩するレンリーくんの姿からは、周りの期待をパワーに変えるスーパーヒーローの気質が感じられますね。
海外の人々の反応を見てみましょう!
・里親ママさん、私も泣いちゃう。これを見ると、小さなふわふわベイビーは順調に回復してるわね🐱
・可愛い子猫だ。しっぽも動くようになったのは、良い兆候に違いない。彼が愛に溢れた毎日を送れるよう祈っています❤️
・この動物看護師さんは聖者だ。この子猫はとっても可愛らしくて、闘志と生命力がみなぎってる。良いお家が見つかると良い。近ければきっと自分が名乗り出る。
・レンリーがアップになる度に奇跡が確認できたわ!すごいぞ、レンリー。そして里親ママさんありがとう。続報をぜひお知らせください。ありがとう💕
・その小さなベッド可愛いな。みなさん、素晴らしい人たちだ。手厚いお世話と愛情を注いでるね。神のご加護を
・脚が強くなってきている。理学療法の様子を紹介してくださってありがとう。美しい子猫ね。
・ほんとに驚き!
・鍼治療で子猫の歩き方を直せることは知っておくべきだね。これぞ先端医療!!!
・レンリーは、絶対麻痺に負けるもんかと頑張ったね。針治療のおかげだ。素晴らしい思いやり。
・この子は根性あるな!代替医療万歳、針治療すごい!里親さんの専門知識のおかげ。世界中が影響を受けるよ💕
コメント引用元 : YouTube
ジェシカさんが公開しているInstagram「thekittencarer」では、レンリーくんの画像やその他の頑張り屋さんの動物たちが見せる頼もしい表情がたくさん確認できます。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
(3月16日 1時15分 一部の名前表記ミスを修正しました)