バリ島にいた弱々しい野良の子犬がアメリカ人女性に拾われて、ロッキー山脈を元気に駆け回るようになるまでの物語です。
可愛らしい子犬に寄ってこられて家族に、というのは地元なら簡単ですが、海外旅行先となると不可能に近い話です。その野良犬に病気があったとすれば、なおさらです。
しかし、アメリカからバリ島に来ていたテイラー・スミスさんは全ての予定を変更し、拾った子犬を回復させ、手続きもこなしてアメリカの自宅に連れて帰ったのです。
バリの野良犬スティービーとの出会いから現在の様子までを、インタビューでテイラーさんご自身が語って下さいます。
This Woman On Vacation Stopped Everything to Save a Sick Puppy in Bali
あら、可愛い子犬ちゃん
バリ島をスクーターで一人旅していたテイラーさんの足元に、小さな子犬がすり寄ってきました。
「今まで見た野良犬の中で一番小さかった」と語るテイラーさん。
彼女はこの小さな子犬を旅のお供に連れて行くことにしました。
この時は深い考えはなく、まさかアメリカに連れて帰るなんて考えもしなかったとのことです。
カフェに入った時はチキンを分けてあげたらよく食べてくれたそうです。
その後床に下ろしたら、テイラーさんがいなくなると聞き分け、素直にその場にとどまろうとしたスティービー。その姿を見たらたまらなくなり、ずっと一緒にいると決意したテイラーさんでした。
しかし、待ち受ける困難は大きなものでした。
第一に、スティービーは病気にかかっていました。
一緒に過ごすようになって数日目に、床に倒れこんでしまいました。
バリ島での滞在日数は残り5日間だったテイラーさんですが、結局それから3ヶ月ほどバリ島に残り、20数回も動物病院に通いながらスティービーの回復に努めました。
献身的なお世話の甲斐あって元気を取り戻りしたスティービー。
次は、アメリカへの移送が問題です。バリ島から直接犬を外国に持ち出すことは違法だとのことで、まずはジャカルタに飛ばなければならなかったのです。
その間、スティービーとは離れ離れになります。
幸いインドネシアの職員さんたちは非常に親切で、収容中のスティービーの写真を送ってくれたり、FaceTimeで通話させてくれたりしたそうです。
ジャカルタで感動の再会を果たしたら、一路アメリカ・コロラド州へ。
スティービーはアメリカの生活を楽しんでいるそう。テイラーさんが一時間外出しただけでも、狂ったように喜んで迎えてくれるほど、テイラーさんのことも大好きです。
外遊びも充実しています。テイラーさんの住むコロラド州はロッキー山脈で有名ですね。テイラーさんは週に4~5回はスティービーを山歩きに連れて行っているそうです。
あの弱々しく、バッグのポケットに収まっていた子犬がこんなに立派な成犬になりました。ロッキー山脈の山路を走って、健康も人一倍になったことでしょう。
テイラーさんは、スティービーに出会ったのがお父様の15周忌の前日であることに運命を感じているそうですが、特別な意味付けが無くても離れがたかったのではないかと思わせる、二人の道のりでした。
「犬は人間の最良の友達」と英語では言いますが、犬にとっても人間は最良の友達となりうると思わされますね。
彼らの幸せな日常が長く続きますように。
海外の人々の反応を見てみましょう
・人間が野良犬や野良の子犬を助けるというのは、素晴らしい
・自分も野良犬を三匹保護している。大変なことなんだけど、死なせるなんてできないから。だから、この人の気持ちがよく分かるよ。
・でもホームレスの人は助けられないんでしょ? 犬は助けるのに。こういう行動をした時には、自分の命の価値を再認識するべきだ。
・スティービーはアメリカでの生活が好きなんじゃなくて、あなたと一緒の生活が好きなんだよ。二人に神の恵みを!
・可愛い犬だなぁ。ポメラニアンの血が入っているみたい。
・こんにちは。私はインドネシア人です。バリ島にはたくさんの野良犬がいます。その中の一匹が救われたと聞いて、嬉しいです。
・3ヶ月も滞在を伸ばしたなんて、尊敬する!
・今や彼女は生涯の友を得た。素晴らしい行いだ!
・スティービーが一人で山歩きに行ってしまわないといいけど。
・お腹にハート模様があるね。
コメント引用元:YouTube
スティービーの最新情報はInstagram「steviethebalidog」で見ることができます。素敵な写真や動画が公開されているので、興味のある方は是非ご覧ください♪