耳の聞こえない保護犬を手話で育てる男性が素晴らしい

犬を飼うなら、家族を求めている保護犬をと考える方は少なくないでしょう。しかし障害のある犬となると、なかなか飼手が見つからないものです。反対に、そのような犬が捨てられてしまう事例は多く見られます。

YouTubeチャンネルGeoBeats Animalsが紹介するのは、聾の犬を引き取り、手話を習って育てている男性のお話です。引き取られた犬は、賢さを生かし、セラピー・ドッグとして大活躍。最後には同じく聾に生まれついた妹犬も最近引き取られたことが伝えられる、心温まる一本となっています。是非ご覧ください。

Man learns sign language for his rescued deaf puppy

この子とは、縁があったんだ

(画像はYouTube:GeoBeats Animalsより)

手話でコミュニケーションを取っているクリスさんと、ピットブルのコール君。耳の聞こえないコール君ですが、抗わずに生きているところが凄いんだ、とクリスさんは愛情深くコール君のことを紹介します。

コール君は、大通りを母犬と彷徨っていたところを保護されました。



(画像はYouTube:GeoBeats Animalsより)

クリスさんは、コール君との出会いを、「シェルターで出会う前から、運命で決まっていたんだよ」と説明します。当時9歳の聾者(ろうしゃ)の甥がいたクリスさんにとっては、コール君こそが運命の犬と感じられたのです。

障害のある犬が捨てられてしまうのはよくあることだけど、コール君の過去はどうでもいいんだ、とクリスさんは語ります。だって、僕らは前を向いているから、と頼もしい一言です。



(画像はYouTube:GeoBeats Animalsより)

クリスさんとコール君との意思疎通には、手話を使います。コール君に出す指示の幾つかは、唇を読むことも出来るように教えたそうです。甥御さんとの経験をそのまま使ったとのことで、クリスさんの優しいお人柄がよく理解できますね。



(画像はYouTube:GeoBeats Animalsより)

コール君には、クリスさんの務める小学校でのセラピー・ドッグというお仕事があります。その他にも地域でのボランティア活動も積極的に行っています。

クリスさんによると、コール君は切り替えのできる犬で、ホスピスに行った時には患者さんに寄り添い、退役軍人のところに行った時にはもう少し元気に振舞うなど、その場に即した態度を取っているそうです。学校でも、癒しが必要な子どもをきちんと見分けているそうですよ。



(画像はYouTube:GeoBeats Animalsより)

ここまでのコール君の表情から、コール君が幸せに暮らしていることに疑いの余地はありません。しかし、クリスさんの方もコール君からたくさん学び、幸せを感じているそうです。

最近は、生後10週のコール君の妹もクリスさんに引き取られました。コール君と同じく、耳が聞こえない障害を持っているとのことですが、妹犬もクリスさんのお宅で安心して暮らしていることがよく分かる写真ですね。

障害のある動物からは、ありのままで生きることを学べるとクリスさんは仰っていますが、クリスさんがありのままを受け入れているからこそ、コール君も妹犬も自分らしさを発揮できているのではないでしょうか。クリスさんと2匹に、幸多かれと願うばかりです。

海外の人々の反応を見てみましょう

・GeoBeats、なんで泣かせようとしてくるんだよ…きれいな子だね、ほんと。

・ボウリング、僕よりうまいや。なんて得難い子だろう。この子も素晴らしいし、パパも素晴らしい。

・「ピットブルだからと入館を断られたこともある」って、人間は犬種差別主義者だったとは!

 ↑この子は、本当のところ、ピットブルじゃなくてアメリカン・ブルドッグだよ。アメリカン・ブルドッグはたいてい白くて聾だから。

・なんて素晴らしい人なんだ。世界はまだ美しい、と知らしめてくれる動画だった。

・コール君はかっこいいし、ひょっとして自分に障害があるなんて気づいてないのでは? クリスさん、あなたは自分の使命を見つけたんだね。

・幾つも仕事してるんだね。万能なんだなぁ。

・母犬も同じように素晴らしい終の棲家を見つけているといいんだけど…

コメント引用元:YouTube

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