ハムスターの脱走は、けっこう厄介だとご存知でしょうか。夜行性で夜中に元気になるハムスターは、人間の気付かぬ内にカゴを抜け出し、そのまま朝まで自由を満喫してしまいます。
イギリスの国営放送BBCの自然部門BBC Earthでは、そんなハムスターの秘密のお楽しみタイムをドキュメント。脱出のためには結構な努力も惜しまずに力の限りを尽くす姿や、楽しくお部屋を闊歩する姿がしっかりと収められています。気付いたら息を潜めて観てしまうこちらの動画、どうぞお楽しみください。
Hamster Escapes Cage To Go Exploring! | Pets: Wild At Heart | BBC Earth
よし、出かけるぞ
グイッと体を持ち上げて、上へ上へと登って行くハムスター。カゴのてっぺんにある入り口のロックが甘いと気付いているのでしょうか。それともただの常習犯なのか?
脱走に至る経緯は本動画を作成したBBC Earthでは明かされていませんが、他のペットと同様、ハムスターも隙あらば脱走を試みる生き物であることは確かなことでしょう。
ロックが外れた入り口からどうにか顔を出そうと頑張るハムスター。コロコロした体を支えるには小さすぎにも見える手足で、しっかり身体を持ち上げていきます。
無事に這い出したハムスターは、鼻をヒクヒクさせて周辺を窺います。嗅覚ももちろん、超音波も用いて身の回りの様子を探っているそうです。野生では数キロ先の事情まで分かっているそうです。
センサーを総動員しても察知できなかったロールペーパーの危険性…
体重を掛けたら、重みで紙が引っ張られてしまいました。
地面に降りたら、一気に視界が開け、ハムスターは探検開始。ウロチョロしていますが、通った跡には分泌腺から出る匂いがついているので、帰り道が分からなくなることは無いそうですよ。
ハムスターにはあまり関係のなさそうなオモチャの先に、良いものを発見しました。ハムスター・ボールです。穴で暮らす習性の生き物ですから、入らずにはいられません。
首尾よく転がり出したハムスターは、オモチャをなぎ倒しながら、ボールの転がるままに移動します。途中でブロックの塊にぶつかり行き止まりになりかけましたが、器用に方向転換して再びすいすいと移動し始めました。なんだかとても楽しそうです。
うっかり転がり過ぎたハムスター、知らぬ間に階段に向かっていたようです。
階段の縁に滑り止めが施してあったようで、ハムスター・ボールはいったん止まってくれました。中で足を一生懸命動かしているこのハムスターに、状況は理解できているのでしょうか?
野生の勘により、ハムスター・ボールから出ることを選択したハムスター。改めて音と匂いによる周辺探知を始めました。夜明けまで、まだまだ冒険しなくてはなりませんからね!
夜中に脱出するハムスターは、犬や猫、鳥などと違って脱走シーンにお目にかかることは少ないのではないでしょうか。小さい体でも、カゴの外に出た後はけっこうな距離を移動するものだと思っておりましたが、様々な感覚をフル活用して合理的に道筋を選んでいたのですね。ギリギリの距離を体を伸ばして渡る姿には感心しました。
夜行性のハムスターとしてはこれが通常の姿だとは知りつつも、薄明りでの映像は秘密っぽくて、ワクワクしてしまいますね。ついて回って一晩の行く先を見てみたいところですが、「穴で暮らす習性の生き物」は、細くて狭いところに潜り込みたがります。かなりの確率で見失うと思いますので、この後はすぐに撮影クルーの皆さんに捕獲されたことを祈ります。
海外の人々の反応を見てみましょう
・BBCの在宅ワーク。
↑面白い! すごく可愛い。オーストラリアにもハムスターがいたらいいのに。
↑なんでハムスターが生態系にとって脅威なんだろうね。食物連鎖の末端でしょ。
↑オーストラリア政府はそう言ってるんだよね。
・ハムスターがハムスター・ボールごと階段から落ちそうになった時、心臓バクバクになったのは、自分だけ⁉
↑ハムスター・ボールが階段の縁から落ちた瞬間に、動画を止める気でいたよ。なんなら先回りしてカメラ・クルーに腹を立ててすらいた!
↑撮影班はこんなことをすべきじゃなかったよ。どの個体も同じように危機に対処できるわけじゃないんだから。
・ハムスターの脱出劇がサスペンスになり得るとは!
↑ヤラセでしょ。ハムスター・ボールに入った時には入り口は開いていて、回っているときは閉じていた。で、階段の側に行った。どうしたわけか、入り口はまた開いていた。ヤ・ラ・セ!
・ヤラセは当然でしょ。どう見たってこのハムスターの中には人が入ってるよ。でも、よく撮れてるからいいんじゃない?
コメント引用元:YouTube