スーツ姿の紳士の居並ぶZoom会議に紛れ込んだ一匹の猫ちゃん。ではなく、こちらは猫のフィルターです。オンライン会議では、ペットや子供が乱入したり、Potato Bossとして有名になってしまった「上司がじゃがいもフィルターを外せない事件」など、ハプニングが続出しているので、驚かれないかもしれません。
しかし、これはオンライン法廷で、猫になって困り果てているのは弁護士さんなんです! 判事さんや代理人も頬が緩まざるを得なかった一幕を、ぜひご覧ください。
Lawyer Accidentally Uses Zoom Cat Filter During Virtual Court Session, Unable To Turn It Off
フィルターなんです!私は出廷しております!
こちらの4分割の画像は、テキサス州ブリュースター郡で開廷されたオンライン法廷の参加者たちを映したものです。オンラインとはいえ、代理人・弁護士という、法曹界のプロフェッショナルが居並んでいます。右下には、猫が紛れていますが(笑)
実は、猫さんご本人には笑い事ではないのです。なぜならば、この猫さんは弁護士さんだからです。猫のフィルターがオンになったままログインしてしまったロッド・ポントン弁護士と共に開廷し、しばし固まる面々。
口を開いたのは、画面には映っていない判事さんのようです。
「ポントンさん、フィルターが設定されているように見受けられますが」
穏やかな指摘にも、上ずった声でしか応答できないポントン弁護士。気の毒に、猫姿のまま、目が泳いでいます。
「は、はい。あの、私の声は聞こえますか?」
「聞こえていますよ。フィルターが…」
「はい、解除の仕方が分からないのです。助手が作業しておりますが…」
必死の弁明を続けるポントン弁護士を、メガネをかけて覗き込む左下のバウアー代理人。ポントン弁護士たちは、どうなるのでしょう?
パニックになっているのか、ポントン弁護士たち、フィルターを解除できないようです。
「その…とりあえずこのままで…私はこの場に出廷しておりますので。私は猫ではありません!」
半泣きのポントン弁護士の釈明に、平静を保っていた、右上のフィリップス代理人も相好を崩します。判事はあくまでも冷静で、
「承知しております。この隣の上の矢印をクリックして…」と指示を続けてくれたのが救いでしょうか。
結局、猫弁護士が「ポントン弁護士」に戻れたのかは明らかにはされていません。残念ではありますが、法廷の記録という動画の性格を考えると、あまり多くを公開することはできないのでしょうね。ちなみに、この動画の流出元は、件の冷静な判事さん、ロイ・ファーガソン判事ですので、心配はご無用です。
IMPORTANT ZOOM TIP: If a child used your computer, before you join a virtual hearing check the Zoom Video Options to be sure filters are off. This kitten just made a formal announcement on a case in the 394th (sound on). #lawtwitter #OhNo @zoom_ushttps://t.co/I0zaj0wu6K
— Judge Roy Ferguson (@JudgeFergusonTX) February 9, 2021
「お子さんがパソコンを使った後は、Zoomのオプション設定を確認してた方が良いですね」と、お茶目な警告文を載せてくださっているところをみると、ポントン弁護士の事件は、お子さんによるものだったようです。
一般人でも、個人的なコミュニケーションと共用しているツールだと、うっかりリラックスしすぎた背景やプロフィール写真が表示されて焦ることがありますよね。少々身につまされる部分もありつつ、挙動不審に陥っている猫ちゃんにハートを射抜かれる、傑作短編でした♪
海外の人々の反応を見てみましょう
・笑っちゃいけないとは思うんだけど…この気の毒な弁護士さんは絶望的な気分だったろうとは思うんだけど、どうしても笑ってしまうよ。お腹が痛い!
↑「私は猫ではありません!」
・ここに確かにおります。Zoomフィルターではございません。私は猫なんです。
↑彼の目の動きときたら!
・本当は猫が3匹いて、2匹が弁護士フィルターを着けていた、というストーリーはどう?
・「私は猫ではありません!」そうだね、君はにゃんこだ。
・「私は猫ではありません!」こそ、猫が言いそうなことだよね。この猫は、いったい誰がこの場でふざけると想定してるんだ?
・昔のSFは科学が暴走することを描写したものだけど、どれほど笑えるかまでは想像できなかったみたいだね。
コメント引用元:YouTube