テキサス州のオデッサで、深夜の3時に迷子の犬がひょっこり現れる珍事が起こりました。迷子の割には保護は望まず、自力で帰っていったこのチコくんは、警察署の方のSNS投稿でちょっとした話題になってしまいました。
アメリカのニュースチャンネルKGET Newsから、飼い主さんとチコくん本人へのインタビューを見ながら、脱走の動機など当日の出来事を追ってみましょう。
Just Visiting – Runaway Dog Drops By Police Station
こんばんは、ここ何するところ?
飼い主さんに甘え切っているこちらのワンちゃんは、アメリカのテキサス州オデッサに住んでいるチコくん。ジャーマンシェパードとシベリアンハスキーのミックスです。
オオカミ犬と呼ぶに相応しい凛々しい容姿に、番犬としての役割を期待して飼い始めたのですが、と語る飼い主のエドワードさん。「どうもこの子は能天気なタイプで…」だそうです。
取ってこい、の遊びが大好きで、楽しく暮らしているチコくんですが、ある朝エドワードさんをとても驚かせることになります。
その日の深夜、こっそり家を抜け出したチコくんは、深夜の3時にエドワードさん宅から2キロも離れた所にある警察署を訪れ、ひとしきり楽しんだ後、何食わぬ顔で帰宅していたのです。
そんなことはつゆ知らず朝を迎えたエドワードさんは、甥御さんからの電話でその出来事を知ることになります。オデッサ警察の方がチコくんの訪問をSNSにアップロードしたのを甥御さんが目に留め、「これ、チコじゃない?」と電話をくれたのです。
確かにチコだね、と外を確認したエドワードさんは、チコくんがいるのを見て、もう一度びっくりしたのでした。エドワードさんがチコくんをこの警察署に連れて行ったことはないそうです。
すっかり有名人になったチコくんを連れて、エドワードさんはオデッサ警察に挨拶に行くことに。ここでレポーターさんが、噂の真相をチコくんに直撃します。
「(警察のSNSにあったように)警察犬部隊に志願しに行ったのですか?」
「ワオぉ~ん!」
「確認が取れました」
すっかり警察署の方に懐いているチコくん。当日の晩の可愛がられぶりが想像できますね。
「お、有名人だ。警察犬に志願しに来た子だね」と警察官にも可愛がられるチコくん。本当に甘え上手ですね!
ジャーマンシェパードとシベリアンハスキーという華麗な血筋に似つかわしい逞しそうなルックスのチコくんですが、警察署のカウンターに現れた時の表情ときたら、愛嬌たっぷりですね。
当ての外れた飼い主さんが、それでも可愛くてたまらないであろうことが想像できます。この強そうな外見は、少なくとも深夜の小旅行での危険を遠ざけてくれたはず!
そうは言うものの、車や銃など、犬にとっては危ないものもたくさんありますから、飼い主さんが補強したゲートを、これ以上破らないようにして欲しいものです。
海外の人々の反応を見てみましょう
・1:30~のインタビューが素晴らしい。レポーターが真顔なのが、余計に可笑しさを増す。
↑それ、言おうと思ってた!
↑「ノーコメント」って返事に聞こえたけどな。
↑あの鳴き方は、「麻薬捜査官じゃなーい!」って言ってたね。
・「あの~、ボールの盗難を届け出に来ました。盗まれたのは僕のお気に入りのボールで、取り返したいんです。容疑者ですか? 猫の奴ですよ!! 毛色はグレーと白で、おかしな目つきをしていましたね。あっという間に盗られたんです。どうか助けてください、お巡りさんたち!」
↑猫がグレーと白ね、いかにもいそう!
・チコにはハスキーの血が入っているから、こんなに人懐っこいんだね。ハスキーは社交的になるように育てられているから。(犬橇を多頭で引く犬として、協力的でなければならない)
・番犬が欲しかったって? この犬は頑張って警察と仲良くなろうとして、泥棒とも、ね。
・この犬、いいね。いなくなってもどこにいるか、すぐ分かる。
・可笑しいね。何を考えていたんだろうね。
コメント引用元:YouTube